交通事故に巻き込まれた高校生の男女が、1年の寿命を半分に分けてお互いやり残したことを成し遂げようとする、というお話です。
正直なところ、絵はそれほど綺麗(上手)という部類ではないかもしれません。
でも主人公が抱く「半年後に必ず命を落とす
ことに対する不安」と、「それでも自分と全く同じ境遇の異性がいる心強さ」は感じられ、読んでいて自分が思春期の頃に抱えていた「死というものに対する恐怖」と「(永遠の安らぎがもたらされるであろう)死というものに対する憧れ」という相反する当時の複雑な気持ちを思い出し、そういえば自分が高校生の時にはそんな感情に思い悩んでいたなあ、と甘酸っぱいような何とも言えない気分になりました。
全3巻で簡潔にまとまったお話ですので、一読の価値はあるかと思います。
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