1巻ではバカは八神だけだったのに、2巻、3巻と進むうちに、結局、みんなバカになっていく。とくに部下でありライバルでもあった前田のバカ化は見事で、完全に八神の相方。松平社長もマトモではなく、八神に対するたんなるツッコミ役でしかない。ただし、み
んな基本的には愛社精神の持ち主で、上司は部下を(指示はムチャクチャだったりするが)それなりに大事にしているし、部下も上司を(上司が八神の場合は別にして)立てている。上も下もこれだけバカ揃いだと、あっという間に倒産しそうなのに、全然そんな感じじゃないのは、マンガだからと言えばそれまでだが、松芝電機がちゃんと回っている組織だからではないか。笑えるだけでなく、意外に学べる作品である。
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