イアンテは友人の死、自分の出自に打ちひしがれていた。その瞳に飛び込んできた1枚の写真との出会い。心惹かれるリュサンドロスは天才写真家という以外の顔も持っていた。そのことで導かれる運命がさらにイアンテを打ちのめす。実父との出会い。恋しい男性リ
ュサンドロスとの身分の差。旅先でたった4日間程度の間にシナプス細胞をフル活性させなければならない状態にどう対応するか、正常でいられるわけもなく、感情的になるのは当たり前。それでもリュサンドロスは彼女を責め立てる。表題通り、彼女の背負う悲しみが色濃く描かれてその説得は成功していると言える。しかし、ハイスピードで展開するので二人の状況をただ眺めるだけになってしまった。イアンテの実母の話も本人が疑問に思っていないのは、諦めていたからだろうか?
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