反発、口論、そして相手のことを知っていく。
ハーレクインというより少女漫画的。でも、設定上挿入されているプロポーズのいろいろが、ヒロインと彼との甘くない関係の展開の向こう、甘い背景で頑張っている。
少しドタバタな動きもあるが、他
人事(但しヒロインは我が事のように感じ入ってる)の夢のプロポーズ企画の中で両人が互いに間を埋めていくように相手のことを知りたいと思い、近づきあう様子が不自然ではない。自分の気持ちが大きくなっていくことへの戸惑いと自覚、相手の気持ちを互いに想像することによってあれこれ真剣に悩むところなど、突入した恋愛モードに対して笑えるくらいに楽しいというか、当事者としての不器用ぶりがよい。
華麗な恋愛でなく、とても親近感のわくコメディといった楽しみ方ができた。
116頁目、いいところでの誤植はいただけない。
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