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RINO(IS:SUE)の人生を変えたアニメ「僕のヒーローアカデミア」

2025/9/3 13:00

アニメ好きとして知られる著名人に、自分にとって「大切なアニメ」「特別に思い入れのあるアニメ」について語ってもらう連載「私の人生を変えたアニメ」。第3回にはガールズグループ・IS:SUEのRINOが登場した。彼女が“人生を変えたアニメ”として選んだのは「僕のヒーローアカデミア」。コロナ禍をきっかけにアニメの魅力にどっぷりハマってしまったというRINOが、「ヒロアカ」への思いを明かすとともに、「生きるヒントがたくさん詰まってる」というアニメへの熱い思いを語ってくれた。

取材・文 / 増田桃子 撮影 / 武田真和

ヒーローだけじゃなくヴィランの裏側まで描かれているのが刺さった

人生を変えてくれたアニメ、1つに絞るの本当に難しかったです(笑)。好きなアニメはいっぱいあるので。でも自分に影響を与えてくれた、気づかされることが多かった作品というと、「僕のヒーローアカデミア」ですね。実は私、コロナ禍をきっかけにアニメにハマったので、ちゃんとアニメを観るようになったのはけっこう最近なんです。もちろん子供の頃からまったく観ていなかったわけではないんですけど、ちゃんと観ていたと言えるのは「名探偵コナン」ぐらいで。「ヒロアカ」も初めて観たのは高校生の頃でした。

最近のアニメってこんなに映像がキレイでクオリティが高いんだと驚いて、そこからいろんな作品を観るようになって。「ヒロアカ」は、最初は普通にヒーローにフォーカスしたアニメなのかなと思って観始めたんですが、ヒーローの活躍だけじゃなく、ヴィランのバックボーンもしっかり描かれていたのにビックリしました。なぜヴィランがヴィランにならなければいけなかったのか、ヴィランが生きていけなかった理由、そういった裏側まで描かれているというのが、そのときの私には驚きで。しかもこんなつらい過去や乗り越えないといけない状況があるのかと、すごい刺さったんですよね。

あと雄英高校に通うヒーローたちの友情もすごく好きです。特にデクとかっちゃんの、お互いを思い合う関係性。最初はデクからかっちゃんへの一方的な矢印だったのが、徐々にお互いに向いていくのがすごく素敵だなと思ったし、かっちゃんもデクのことを気にかけて支え合っていく姿にはとても惹かれました。

ちょっとギャップのあるキャラに弱いのかも

推しは……1人に絞るのが難しいですね(笑)。私は主人公を好きになりやすいタイプなので、やっぱりデクが好きです。デクは自分を弱いって言うけど、無個性でも上を目指してがんばり続けるところとか、どこまでも向上心があって心が折れないところとか、打たれ強くてどんどん強くなっていくところとか、やっぱり惹かれちゃいます。しかも周りを見捨てない優しさもあって、本当に尊敬してます。

あとはイレイザーヘッドとホークスも好きです。イレイザーヘッドは自分が負傷してでも雄英生を助けるところとかが本当にカッコよくて、ちょっと言葉遣いがキツかったり、冷たいなって思うこともあるけど、その裏にはたくさんの愛があって雄英生のことを大事に思っているのが伝わってくるんですよね。ホークスは、ヴィラン側にスパイとして潜入していたときから気になってたんですけど、トゥワイスとのバトルでホークスが背中の羽を燃やされて戦えなくなっちゃったとき、それでも諦めずに立ち向かっていく闘争心みたいなのが本当に素敵で、そこで完全に惚れちゃいました(笑)。ちょっとギャップのあるキャラに弱いのかもしれないです。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」では毎話号泣

特別な作品という意味では、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」も印象深いですね。アニメ好きの友達に勧められて観たのですが、それまでは戦闘シーンのあるアニメとか少年マンガ原作のアニメばかり観ていたので、アクションシーンがない作品は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が初めて。もう毎話号泣です(笑)。特に私が好きなのは10話の、アンという少女が主人公のエピソードです。絶対みんな好きだと思うんですけど。アンの病気のお母さんが、ヴァイオレットに50年分の手紙の代筆を頼んだシーンでめちゃくちゃ泣いてしまって……。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観て、手紙の素晴らしさを改めて感じましたし、言葉に込められた意味やその美しさについて考えさせられるアニメだと思います。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」に限らず、アニメに登場する言葉とかセリフに影響を受けることがとても多いんです。私は好きなセリフとかシーンとか全部メモしてるんですけど、アニメで知った大事にしている言葉は本当にたくさんあります。そして昔、自分が言った言葉が、あのときどう受け止められたのかなとか思い返したり、別の言い方をしたほうがよかったのかなって考えたり……。普段の自分が発する言葉にどんな意味があるのか、何気ないひと言でも相手によって受け止め方が違うかもしれないなとか、アニメのおかげでそんなふうに考えたり学ぶことが増えたんですよ。

アニメには生きるヒントがたくさん詰まってる

私にとってアニメは、生きていくうえで、たくさんの彩りを与えてくれる存在です。そして自分の人生において大事なヒントと希望を与えてくれるのがアニメ。私には実写ドラマを観るよりもアニメのほうがストレートに言葉が入ってくるし、もっと別のことを気にかけながら生きてみようかなとか、違った視点で物事を見てみようかなとか、あのキャラクターのようなマインドで挑戦してみたいなとか、そういう自分だけでは気づけない視点がたくさん詰まってるなと思います。今の時代はたくさんのいいアニメがあって感謝の気持ちでいっぱいですね。

でも正直、もっと早くからアニメを観ていればよかったなって、めちゃくちゃ思ってます(笑)。子供の頃から観ていれば、もっといろんな素敵なアニメと出会えてたのに……。とりあえず、いろんな人から「NARUTO -ナルト-」を勧められるので、「NARUTO」を早く観たいですね。アニメ好きな友達に会うたびに、「え、『NARUTO』まだ観てないの?」「マジで『NARUTO』は早く観たほうがいいよ」って言われるんですよ。だから「疾風伝」あたりから観てみようかなって思っています(笑)。

RINO(リノ)

2003年9月1日、神奈川県生まれ。オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」のファイナリスト4名によって結成されたグループ・IS:SUEのメンバー。IS:SUEとして初のドラマ主題歌であり、初のバラード曲である「コエ prod.☆Taku Takahashi (m-flo)」が好評デジタル配信中。

(コミックナタリー)
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