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「坂口尚と一休展」現代マンガ図書館で開催、関連イベントに浦沢直樹

2025/10/7 16:16

坂口尚の企画展「坂口尚と一休展」が、10月25日から2026年2月8日まで東京・明治大学の現代マンガ図書館で開催される。

1946年生まれ、東京都荒川区出身の坂口。高校在学中に虫プロダクションに入社し、「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」などのアニメ作品で動画・原画・演出を担当した。1969年にCOM(虫プロ商事)でマンガ家としてデビューし、以降多くの短編作品を執筆。代表作には短編シリーズ「12色物語」、長編3部作「石の花」「VERSION」「あっかんべェ一休」がある。1995年、49歳の若さで急逝。その後も1996年には第25回日本漫画家協会賞で「あっかんべェ一休」が優秀賞を受賞、2023年には第50回アングレーム国際漫画祭で「石の花」が遺産賞に選ばれた。

坂口の没後30年の節目に開催される「坂口尚と一休展」は、前期と後期の2部構成。10月25日から12月7日までの前期「“軌跡”としての『長編三部作』」では、絶筆となった「あっかんべェ一休」を1つの到達点として捉え、坂口が長編3部作を通して何を描こうとしたのかを、各作品のプロットや執筆資料を交えながら探る。

12月13日から2月8日までの後期「一休と禅から見出されるもの」では、「あっかんべェ一休」への考察を深めるべく、同作の原画をはじめ、坂口の創作ノートや膨大な資料の一部を展示。一休の生涯や中国から日本に到る禅宗史、日本の表象メディアにおける禅の影響と変遷についても解説を加え、“一休と禅”が現代の我々に何を伝えるのか、坂口の作品世界と禅の精神の2つを重ね明らかにしていく。

関連イベントとして、12月6日に明治大学の駿河台キャンパスでは「フォーラム《坂口尚からみる禅と日本マンガ文化》」を開催。出演者には浦沢直樹も名を連ねている。参加申し込みは12月5日10時まで、明治大学リバティアカデミーの特別講座一覧ページで受付中だ。

「坂口尚と一休展」

日程:2025年10月25日(土)~2026年2月8日(日)
※火、水、木は休館。11月1日(土)、12月25日(木)~1月8日(木)、1月17日(土)は休館。
時間:平日14:00~20:00、土日祝12:00~18:00
会場:東京都 明治大学 米沢嘉博記念図書館 現代マンガ図書館1F

「フォーラム《坂口尚からみる禅と日本マンガ文化》」

日時:2025年12月6日(土)15:00~18:00
場所:東京都 明治大学 駿河台キャンパス
登壇者:飯島孝良(花園大学国際禅学研究所副所長)、ディディエ・ダヴァン(国文学研究資料館教授)、浦沢直樹(マンガ家)、鈴木賢三(日仏翻訳家・出版ライセンスコーディネーター)、横山ひろあき(坂口尚作品保存会午后の風スタッフ)
司会進行:宮本大人(明治大学国際日本学部教授)

「禅文化史からみた『あっかんべェ一休』:語られ続ける一休像の系譜とその特徴」

出演:飯島孝良

「禅思想史からみた『あっかんべェ一休』:作中に取りあげられた公案にある禅を読み解く」

出演:ディディエ・ダヴァン

「坂口尚という「衝撃」:その出逢いと普遍性」

出演:浦沢直樹、宮本大人

テーブルトーク「坂口尚と一休を通して現代世界をみつめ直す」

出演:飯島孝良、ディディエ・ダヴァン、鈴木賢三、横山ひろあき、宮本大人(司会)

©Hisashi Sakaguchi

(コミックナタリー)
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