電子コミック大賞2025
漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOP > コミックニュース > 「トリツカレ男」柿澤勇人が佐野晶哉を語る「チャーミングな人柄が役にピッタリ」
「トリツカレ男」柿澤勇人が佐野晶哉を語る「チャーミングな人柄が役にピッタリ」

2025/11/2 23:15

アニメ映画「トリツカレ男」の舞台挨拶が、本日11月2日に東京・丸の内ピカデリーで開催され、シエロ役の柿澤勇人と髙橋渉監督が登壇した。

11月7日公開の「トリツカレ男」は、いしいしんじの同名小説をミュージカルアニメとして映画化した作品。何かに夢中になるとほかのことが目に入らなくなってしまうことから“トリツカレ男”と呼ばれている青年・ジュゼッペと、彼が一目惚れした風船売りの少女・ペチカのラブストーリーが描かれる。ジュゼッペ役は佐野晶哉(Aぇ! group)、ペチカ役は上白石萌歌。そのほかのキャストには山本高広、川田紳司、水樹奈々、森川智之が名を連ねている。

柿澤演じるシエロは、ジュゼッペが一緒に暮らしている友達のハツカネズミ。声優経験がほとんどない柿澤は、本作のオファーがきたときのことについて「絶対やりたい!と思いました。ただ、ネズミ役です、と(笑)。過去にショートムービーでボイスキャストを務めたことがあったんですが、そのときもオペラグラス役。なんで僕は人間の役はできないんだろうと思いました(笑)。でも本を見させてもらって、シエロをはじめ登場人物がとても温かく、僕の心にも温かいものが残りましたし、ミュージカルアニメということで音楽もとても素敵だったので、ぜひ演じさせていただきたいと改めて思いました」と話す。

柿澤を起用した理由をMCに尋ねられると、髙橋監督は「主人公のジュゼッペが好き勝手に動き回るキャラクターなので、相方であるシエロはとてもしっかりした方に演じてもらいたかった。そこでミュージカル経験が豊富な柿澤さんにお願いしました。シエロは一番しゃべるキャラクターで、ジュゼッペの親友として頼りになる相棒感を出してほしいと思いました」と回答。柿澤は「(シエロは)会話もしますし、チューチュー言うんですよ。チューチューのバリエーションの正解がわからなくて100テイクくらいしました」と言うと、髙橋は「チューチューのストックがすごいあります(笑)。シエロ単独で映画にできるくらい」と続けた。

ジュゼッペについて、髙橋監督は「自分勝手に歌い、踊って、好きになった女の子を追いかけて、迷惑極まりない男なんです。だけど愛嬌があって、誰かのために夢中になって動いている姿が魅力的だと思います」とコメント。柿澤は「すごくピュアで、自分の気持ちのまま素直に人生を生きていると思いました。(演じた)佐野さんは音楽の技術面も含め、チャーミングで愛される方なので、そういう点がジュゼッペにぴったりだと思いました」と語る。さらに柿澤は「劇中ではシエロが『もっとちゃんとしなよ!』と叱ったり助言することもありますが、結局ジュゼッペは憎めないヤツ。シエロはジュゼッペのことを思い続け、彼のために奮闘するような関係性になってます」と伝えた。

最後に髙橋監督は、「原作を読んですごく純粋な話だったので、それをそのまま描こうと思ってできた映画です。とてもチャーミングなアニメ映画になったと思います。柿澤さんはチューチュー言ってますけど、観終わる頃には何を言ってるかわかるときがあると思います。その変化も楽しんでいただけたら」とアピール。柿澤は「誰かが誰かを思うことって、当たり前のようでなかなか難しいと思うんです。この作品は素敵な音楽とともに、真っ向からそんなメッセージを伝えています。観終わったあとに心の中に温かいものが残ったら幸いです」と挨拶した。

(c)2001 いしいしんじ/新潮社 (c)2025 映画「トリツカレ男」製作委員会

(コミックナタリー)

お得情報をGET!登録してね

▲ページTOPへ