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寄宿舎という鳥籠の中で羽化する彼らの物語
ネタバレ
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箱庭の小さな世界の中で、幾多の夢や希望・孤独と絶望に溢れ、曖昧な境界線に苛立ったり悩んだり…
他者の醜い欲望や若さゆえの暴走に巻き込まれたり、かけがえのない良き友人やパートナーを得られたり…色濃く凝縮された、羽化する彼らに青さと学びを得られる大好きな作品です。
1話ごとの構成と伝えたい想いが細部に込められているし、登場人物や家格紹介もあるので、2巻から読んでもOKですが、生徒同士の繋がりや背景がより面白くなるので1巻から読んで欲しい。制服や世界観紹介も1巻に掲載されてるので深まります!
逆に1巻しか読んでいない人がいたら、10年後の凛々しい藍くんを見逃してるから損です。
2話の「君の紅茶が気に入ったようだな」のセリフで、タイトル通り、儚いひと時の夢に想いが爆ぜて泣いたし、手紙が届く度に憂う非色に自分の宝物を見せる優しい藍くんが愛おしいし、人ならざる者との密会や交わりに罪深さと美しさに惑う。
2巻は我が推し藍くんの幼少期から10年後までを篤とご覧あれ!
不器用で表現力が少ない父親から愛や興味を受診するために、父へのアンテナに精一杯向き合い好きを共有してきたのに、再婚という強制的な他者への関与に私も心を痛めた(藍父のメガネに毎日指紋つけたろか?)
それでも自分なりに対話を試みたり、気持ちに折り合いをつけたり、プラスの方向に舵を切れる思慮深い聡明な藍くん…Love。
烏森先生に心酔してしまうお話も藍くんを語るのに大事。父と継続することが出来なかった共通の好きを、先生を通して重ねていってるようにも見えたし、肯定して理解してくれる唯一の味方に見えたのかなって。10年後はしっかり自分たちの足で立ち、未来を切り開いてる姿に感動。
作中からバビルサを知り、藍くんの自室で見つけた時は嬉しかった。
「若わせるのと 笑われるのは違う」「オレの時間を無駄にしていいのは オレだけだ」というマインド、見習います!
「色んなものの中から一番しっくりくるものを選び取って 君自身を形作っているだけ」に背中を押されたり、他の数あるセリフに共感したり気付きを得たり。
制服の身につけるタイや小物が自由なので、個々のスタイルを見るのも楽しいし、タイトルの四字熟語に唸るのも好き。
とある世界で生きる彼らの羽ばたきを楽しんで欲しい。
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青い扉のアンティークショップがひっそりと存在していたら、躊躇わず扉を開けることになるのかな、と幻想的な世界を楽しんだ。青の色が惚れ惚れするほど美しい。
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表紙で分かるように青色がほんとキレイです!
ボイスドラマから入ったので、脳内cv.●藤壮馬とcv.内●雄馬で幻聴すら聞こえます😄(最高!!)
トビアスの謎や、303と505の関係性がどう変わっていくのか…めちゃくちゃ気になります!!
長くゆっくり静かな夜に味わいたい作品です。この先も楽しみ!
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