今から20年以上前のお話。
わたし達家族5人はおばあちゃんが暮らす
二階建ての社宅に一緒に住んでいました。
その当時親が離婚し新しいお母さんがきたくらいの時でした。私は兄、姉の三人兄弟の末っ子。4歳くらいの時です。
ある日、トイレを行こうとした時、階段の上がなぜか気になり見上げてみると白い服を着た女の人が仰向けで横になっていました。その時はなにも思わずトイレに行き普通に生活していました。
夜になり、兄弟三人二階にある部屋で寝るため階段を上がり始めました。
兄姉に続いて私も上がっていると昼間にみた女の人が寝転がっていました。それをみた私は『お兄ちゃん、お姉ちゃん、女の人が寝転がっているから踏みつぶさないようにね』と言ったのですが、2人は見えていなかったので気にせず踏み潰すようにして行きました。
私は小さいながら頑張って踏んでしまわないように手すりを持って女の人を跨ぎました。それから毎日寝転がっている女の人をみるようになりました。
兄姉に何回言っても信じてもらえず、親に言いました。そんな人は居ないと言い返され私は気にしないように頑張りましした。私はよく階段一番上から転がり落ちていました。
今考えると女の人に落とされていたのかもしれませんね。
こんな生活が長い間続いたある夜、いつもは寝転がっている女の人が立っていました。何か変だなぁと思いながら私にしか見えていないので相談することもなく恐る恐る横を通り眠りにつきました。
昼夜問わず、ずーっとそこに立っている日が続きました。
ある日、小さな男の子と手をつないで立っていました。「うわっ、また1人増えた」と思いながらどうすることも出来ないのでそのまま夜を迎えました。
いつものように階段を上がろうとした時、まだ電気も付けていないのに明るい光が照らしていました。
ん??
と見上げると女の人と男の子が炎に包まれながらベランダから出て行きました。その後はみなくなりました。
大きくなってからおばあちゃんに聞いたところその場所は昔、製材所で火事があったと言うことを聞きました。
そこで亡くなった親子だったのでしょうか。。。
階段の上…