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動物病院…
恐怖体験ではないのですが、愛犬が居た頃の話です。
我が家には、私が中学生の頃に飼い始めた雌の小型犬が居ました。
生後5ヶ月頃に健康診断で動物病院を受診したところ子宮内にポリープがみつかり、ガン化する恐れがあるとの事で避妊手術を受ける事になりました。
その後は可愛い家族として過ごしていたのですが、困った事に布団の上でのおねしょだけはなかなか治らず、小さい頃から気が付く度に怒っていました。
頭の良い子で、しつけはすぐに覚えてくれましたし、私の感情の機微を読み取るように、辛い時にはただ静かに寄り添ってくれていました。
しかし、いつまでもおねしょだけは治らず、結局怒ることもやめました。
それから十年経ち、随分と肌寒くなった頃に……彼女の下半身は、ある日突然、思うように動かなくなりました。
足はもつれ、段差は転げ落ちるように降り、本人もままならない身体を不思議に感じているようでした。
病院に行くと、重度のヘルニアと末期の肝臓がんを宣告され、その日のうちに即入院となりました。
どうしてもっと早くに受診しなかったのかと、赤ちゃんの頃から通っていた動物病院の医師には怒鳴られました。
しかし、病院を受診したその日は体調も良さそうにしていて、朝ごはんの前におすわりもおてもおかわりもしてくれましたし、「待て」と言うと若かった頃のように「ヨシ」を言うまで、はやくゴハンちょうだいと目を輝かせていました。
翌日、お見舞いにいくと、下半身のうまく動かなくなった身体を引きずり、帰りたいと目で訴えてきました。
鉄柵のゲージの中から私を見る愛犬が細かく震えていたので、寒がりな愛犬に布団を持ち込んでも良いかと看護師に尋ねたら、オネショをするから迷惑だと言われ、
お見舞いから帰った、二時間後。
意識不明になり、危険だという報せが入りました。

夕方のお見舞いの時に、お家に帰りたいと訴えてきた気持ちは痛いほど伝わり、意識はなくても安楽死だけは選択できず、帰宅して。
暖かくした部屋の中。
穏やかな呼吸が数十秒乱れたあと、苦しみぬいた肉体から魂が抜けていくように、ふと穏やかな表情になって、彼女は息を引き取りました。

看護師に言われた言葉を聞いていたせいか、意識を失くしてから体中のちからがぬけるまで、最後の最後にかぎって迷惑をかけないように、彼女はずっとオシッコを我慢していました。
彼女が亡くなって、私は、愛犬の居場所はずっとここにあるよ…と伝えるかわりに、彼女の遺影代わりの絵を描き、玄関に飾りました。
すると、飾った絵は何故か、「おなかが減った」と訴えるような表情をしていました。
未だ亡くなった事を理解していない彼女の魂は、泣き暮らす家族がご飯をくれない事を訴える為に、絵の中に魂を宿したような感覚でした。
すぐにドライフードとお水を用意して絵の前に飾ると、尻尾を大きく振るように、絵の額縁がガタガタと大きく左右に揺れました。
その後、餌をあげたり新しい水をあげるたびに額が揺れ、庭の犬小屋の方であの子が身体を振って尻尾がぶつかる「ブルンブルン」という、いつもの音が聞こえてきました。
犬小屋の周りに毎日あの子の毛色の毛玉がみつかり、二ヶ月近く、庭であの子がオシッコをした跡のような、枯れかけの芝生が一部濡れたあとがありました。
彼女はしばらく、魂だけの存在になった事に気付かず、天に昇るまでの間、我が家でいつも通りの生活をしていたのだと思います。

そして、最近ある情報を目にして、愛犬の布団の上での粗相を注意していた頃を、ひどく後悔しました。

雌犬の避妊手術における子宮,卵巣摘出術では、術後、靭帯で支える子宮を失う事により膀胱が下がって排泄のコントロールができなくなり、お漏らしが治らないという後遺症を残す危険性があるーー。

愛犬は、子犬のころに【その病院】で、避妊手術を受けました。
愛犬は最後に入院して、翌日、亡くなりました。
入院した当日の朝、元気にご飯を食べて、嬉しそうにして、翌日に亡くなるなんて、思いもしていませんでした。


その医師は今でも【動物病院】の看板を掲げ、医療行為を続けています。

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