怖いというよりは、御盆にはご先祖様が帰って来るのだなぁと実感した話です。
私がまだ中学生だった頃、幼い頃から霊感が少しあり、御彼岸、御盆等は暦でいつからいつと知らないけど、その時期はやたら、霊が視えたり、金縛りにあっていました。
私はお盆とか感覚で感じているだけで、何もしないのですが、母が、田舎程はちゃんとはやらないけど、お盆とか迎え盆したりとかしている様な家でした。
朝、夏休みの宿題をやろうと勉強机に向かっていると、ふすまを開けた隣りの部屋の壁が気になりました。陽が当たっている訳でもないのに、影があるんです。
人影の様な感じで、怖いものみたさで、チラ見をしていると、少しずつ影が大きくなって来ていました。
最初は子供くらいの高さが大人位になり、じっと見ていたら、横向きな感じから正面をむいた瞬間、影に輪郭が現れ、頭が禿げた目が大きなお爺さんが紺色の着物を着てニッコリと笑って立っている姿に変化しました。
不思議と怖くはなく、数秒後に出た??と思い階段を駆け降り、母に似顔絵を書き伝えると母の祖父に面影が似てると…。
母が実家に電話をして聴くと、似てる紺色の着物をよく着てたという話しになり、私がみたのは、ひいお爺さんだと…その日はちょうど迎え盆の日でした。
数日経ち、また朝勉強机にいると視線を感じて、フッとみると数日前にみた同じお爺さんが、少し悲しそうな顔をして立っていました。
母にそれを伝えたところ、前日が送り盆でしたが、送り盆忘れてた??と、帰れなくて困っていたのかもしれないないと子供心に感じました。
人影…