オメガシリーズは何作か読んでいる。しかし、オメガとは何か、頭からストーリーの中で解説された記憶は無く、その機関名は既知のものとして扱われていた。本作から読むのが正しい順番だったのだろう。
HQお得意の、実はシリーズなのに、そこを銘打ってい
ない、ということのようだが、残念だ。
コミックは、星合先生「怪盗を愛したら」、高井みお先生「ボスのたわむれ」、桜屋響先生「買われた天使」、など読んできて、三浦浩子先生「傷跡にやさしいキスを」内田一奈先生「この海に眠れ」は未読。原作は10冊は出ているようだ。
コミカライズの予定の有無はわからないが、「深き海を渡り」「真夜中のジャガー」「ダイヤとエメラルド」「荒野のプリンセス」「いくつもの夜と昼を」「キスまでの導火線」が調べたらあった。
人物の絵に視覚的アピールが感じ取れない。デフォルメが、人の美しさを弱めた。彼が上半身服を着ていないシーンも、男性の性的魅力が足りない。盛り上がるはずのダンスシーン、その気になって行くビジュアル欲しかった。彼の姿にはなれてなかったがない。
反面風景には、写実を狙ったところがあったのにアンバランスと感じた。
事件性、回復、周囲を疑う気持ち、時代への適応、ヒロイン救出、飛行機への思い入れ、居場所いろいろあって、中にラブ要素のはずが、二人の進展にはジャンプがある。また、操縦シーンは、序盤に見せたための重複回避も分かるが、禁じられていたのに成功した、この場面が、読み手にも溜まった鬱憤を晴らさず。コマの送り出し方や省き方に何となく消化不良。
ストーリーの面白さを、いろいろと足引っ張ってしまったように思う。
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