まさか夢がかなうなんて!傭兵集団〈ペルセウス〉でアシスタントを務めるジェニーは、いつか実戦に携わることを夢見てきた。生来臆病で自信のない自分には無理だと諦めかけていたのに、誕生日プレゼントとして危険の少ない任務を与えられたのだ。だがパートナーの男性を紹介され、喜びは不安に変わる。相手は〈ペルセウス〉が抱える最高の傭兵マット・デイビスだった。小娘の子守りなどごめんだと言うに決まっている。ところが、ふだんは無愛想なマットがセクシーな笑みを向けて言った。「君にかみついたりはしないよ」混乱したジェニーは頬を染め、部屋から逃げ出した。