ハーレクインにしては長いですが、一気に読みました。最初に作者は苦しみの果てにこれを書き上げたと始めてあなた泣けない時にわたしたちがかわりに涙を流していることをどうか忘れないで、と記しています。ヒロインのジェイドは過去に怯えて追われて唯一信用できるラファエルと逃避行を続けているところを偶然が偶然を呼んで発見され、ヒーローのルークとラファエルと共に父の元へ帰ってきます。父は行方不明だった娘にありったけの愛を注ぎたいのですが、20年以上の空白を埋める方法がなく戸惑います。それでも娘を愛することを諦めない、そして苦しみを分かち合おうとする姿がすばらしい。そして残酷な子供時代を送ったのにもかかわらずジェイドに人を思いやる心を捨てさせなかったラファエルの愛情もまた、心を震わせました。また、殻に籠ったジェイドを心から愛するヒーローもまたジェイドの将来の希望の光です。
この作品のヒーローはルークですが、父もラファエルもまた、ヒーローだと思います。