リヴはかつて夫に裏切られ、今は看護師としてなんとか自立している。豊満でゴージャスな体は友人からも賞賛を浴びるほどだけれど、それを包むのは垢抜けない安物の洋服ばかりだ。ある日、蘇生室に入ってきた新任の医師を見てリヴは息をのんだ。ステファノ・ルカレッリ――優秀な外科医で、イタリアの富豪の息子。スポーツカーに乗り、美人女優とも浮き名を流すセクシーな男性だ。少し見とれたリヴは我に返り、神経を集中して患者の処置を終えたが、次回から専属でステファノを介添えしてもらいたいと言われて驚く。いったい彼はどういうつもりなのかしら。みすぼらしい外見の女性を珍しがって、からかっているの?そう思いながらも、リヴの胸には期待が渦巻いたが……。