後世、様々なセオリーや事実(マルサスには予想もつかなかった農業革命など)によって、現在ではすっかり否定されているマルサス。何となくマルサス主義の内容は把握していても、きちんと読んだことはなかったな、ということで購入してみました。翻訳者さんも
書いているとおり、溌剌とした文体が読みやすく、陰険な貧乏人嫌いというマルサスのイメージが覆されました。
内容に深くうなずいて「有名な思想家もこう言ってるんだ!」なんて言ってしまう現代人がいたら、けっこうやばいと思いますが、解説が丁寧で、批判点などを押さえてくれているので、併せて読むと良いと思います。
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