「山名耕作の不思議な生活」「鈴木と河越の話」「ネクタイ綺譚」「夫婦書簡文」「あ・てる・てえる・ふいるむ」「角男」「川越雄作の不思議な旅館」「双生児」「片腕」「ある女装冒険者の話」「秋の挿話」「二人の未亡人」「カリオストロ夫人」「丹夫人の化粧
台」所収。
非常に短い作品ですが、「角男(つのおとこ)」が私には印象的でした。
タイトルは見世物の「角男」に由来します。満州の貴族の不思議な失踪の物語ですが、
失踪の主を貴族にすることで、悲喜劇性を際立たせています。
「山名耕作の不思議な生活」は、昭和初期の北千住付近の様子が描写されており、興味深い。
横溝ファンなら、それなりに楽しめる一冊でしょう。
もっとみる▼