システム開発・運用に関するユーザー企業とベンダーの間の紛争が後を絶ちません。それらの原因をたどっていくと必ず契約書にたどり着きます。責任範囲が不明確だったり、発注者であるユーザー企業が一方的に不利な条件が記載されているケースも多いのです。
そこで本書は、ユーザー企業のシステム部員や法務担当者向けに、契約書に潜むリスクを見極めるための77のチェックポイントと、最低限知っておきたい法律や判例などをやさしく解説しました。
筆者は、IT企業出身の弁護士というキャリアを持ち、経済産業省の「情報システム・モデル取引・契約書」の策定に携わったり、「日経コンピュータ」で1年にわたってIT法務の連載を持ったりしています。それらの活動を踏まえて、ユーザー企業の視点から「トラブルを未然に防ぐ」「トラブルが起きても円滑に解決できるようにする」契約書の作成ノウハウを本書に凝縮しました。