私たちは、幸せになれるのか。
衆より個の利益を、未来より現在を大切にする今の日本。
150年で起きたこの国の「変容」を、知の巨人が深い洞察力と明快な論理で解き明かす。
驚きと発見に満ちた、
白眉の日本人論。
『中原の虹』『終わらざる夏』『一路』。
浅田次郎はなぜ好んでここ150年の歴史に小説の材をとってきたのか。
その理由が初めて明かされる!
歴史を学ぶ意味は二つあります。
ひとつは現代につながる考え方や社会のありようを知ること。そしてもうひとつが、平和な時代が続けられなくなった理由について考えることです。すなわち、それは国家と国民の運命を知ることなのです。(本文より)
近現代史に疎い現代人必読の書。