これはエッセイなのか小説なのかと少し考えたけど両方なのかな。何しろ発表が120年近くのはるか大昔。現代の、文学研究者でもない自分には怒涛のように押し寄せる難解な言葉にちょっと慄きつつ短いお陰で何とか全体のイメージは掴めた。グレン・グールドのお気に入りだったという。でも英訳者の「英語でそのまま草枕では意味が無い」と言ってまったく違う英タイトルにしたという話はこの気難しそうな漱石先生が知ったら激おこなんじゃないか? なんて思う。日本人ならこの内容でこの「草枕」というタイトルに違和感はないと思う。グールドは違う翻訳で4冊も所持してたというからやはり思うところがあったのかも?