ボーイスカウト指導者で、子煩悩だった夫。あの日、機内の紙袋に走り書きをしていた。「まち子 子供よろしく」。血のりのついた紙袋は仏壇に供えられ、「家族のよりどころ」になった。会社員の父が手帳に残した言葉に向き合い続ける息子もいる。「飛行機はまわりながら急速に降下中だ 本当に今迄は幸せな人生だったと感謝している」。死ぬときに幸せと言える人生とは。520の命が失われた群馬・御巣鷹の日航ジャンボ機墜落事故から30年。遺族や日航の歩みをたどった。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:4700文字/単行本換算で7ページ】