「俣一(またいち)」は70年前に静岡県浜松市天竜区に開校した「陸軍中野学校二俣分校」の一期生を意味し、「最後の日本兵」小野田寛郎もその一人だった。遊撃(ゲリラ)戦を指導する幹部を育てる特務部隊で、彼らはどんな教育を受けたのか。講師陣にはスリの名人や一流の手品師もいた。暗号解読、諜報・謀略・防諜といった講義内容を外部に漏らすのは厳禁。得た情報はメモせず。さらに変装法、橋の爆破法、工場潜入の実習……。教官も生徒も多士済々、秘密戦士養成の実態を多くの証言とともに再現する。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:13997文字/単行本換算で24ページ】