「電力会社が裏金を使わずに済む時代が来るとは思えない」。それはなぜなのか。中部電力の元役員が、政界対策でかつて国会議員や県知事候補に裏金を渡していたと証言した。原発新設の立地対策にも使った、とも。裏金の工面には、原発関連工事の受注を期待する大手建設会社などが絡んでいた。税法に抵触することを承知で使ったという裏金は、理不尽にも利用者の電気料金に跳ね返る。電力事業の地域独占、電気料金の仕組みに問題はないのか――。不透明な原発利権と裏金システムの実態を暴く。※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。【文字数:8377文字/単行本換算で14ページ】