『カウントダウン・シティ』から続く、3部作の最終巻です。
世界の終わりまであと7日間という時間制限の焦燥感が、息苦しいほど。これまでの2冊とくらべて、普通のミステリ的な要素は減り、終末の世界を描き出すのに重点が置かれています。最後までダレ
ない筆致はさすが。
はっきりした救いや癒しがあるわけではないのだけれど、ああこの物語がここに行き着いて良かったなぁと思わせるような、不思議と心の温かくなる結末。つらい読後感にはならないと思います。
"世界の終わり"物が好きな人には強くお勧めしたい3部作です。
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