このレビューはネタバレを含みます▼
賢治の作品、「やまなし」。短編作品のようでいて実は奥が深い内容を秘めているように感じます。私が一番始めに知ったのはたしか小学校の図書館で目にした記憶があり、それ以来ずっとこの作品にて記されている「クラムボン」の正体は一体何なのか、ずっと謎に思っています。文学研究者による分析や解釈が存在しますが、真にこれだという決め手が無い模様で未だに断定ができていません。それでも、この川の底から見上げたきれいな輝く光、蟹の会話など、ファンタジー性がみられる描写は素敵だと感じています。