1993年、ペットビジネスを巡る醜い欲望と狂気の果てに複数の
人間の命が奪われた、通称『埼玉愛犬家殺人事件』が明るみとなり、
そのあまりの非道さ、残虐さが日本全国を震撼させた。
主犯である関根元ほかへの死刑判決をもって一応の決着を見た
本事件だが、実は秘密裏に、腹心の子分・遠藤安亘を殺された報復として、
高田組組長による関根元の暗殺が目論まれたことは知られていない。
本書は、元組長自らがこの経緯のすべてを明らかにし、知られざる事件の
さらなる深き闇にも肉迫した、前代未聞の犯罪ドキュメントである。