花と緑を司る女神の血を引くティナは、北の地の領主であるラザファムのもとに嫁ぐことになる。寒さが厳しく貧しいその土地に、女神の祝福をもたらすために。真に愛し合う者と添ったときに女神の祝福はもたらされ、その地は豊かになると伝えられているが、それを体を繋げることだと解釈したラザファムにティナは強引に純潔を散らされてしまう。豊かな土地出身のティナを憎むかのように冷たいラザファムとすれ違うばかりの日々。そんな中でも北の地の人たちのためにできることはないかとティナは奮闘する。そうするうちにティナとラザファムは少しずつ理解し合い、惹かれ合うようになるが、慣れない厳寒の地でティナは病に倒れてしまう。花の乙女は、凍りついた男の心を溶かすことはできるのか――!?