20年間取り組んできた無肥料栽培・集大成の後編!
ビギナーからプロまで、
食の安全を願う全ての人々へ。
畑を探すとき、畑を設計するときにも役立つ1冊!
無肥料とは、お金を払わなくても、
持続的に用意できる物だけで栽培する方法…
これが「よりたか農法」の定義
※2017年4月に発売されベストセラーとなった「無肥料栽培を実現する本」の続編。
今から2年前に僕は『無肥料栽培を実現する本』を出版しました。
この本を出そうと決めたのは、食を生み出そうとする行為が、
むしろ環境を壊しているということに気づき、できるだけ環境に負荷をかけない
無肥料無農薬栽培が広がってほしいと考えたからです。
けっしてきれいごとではなく、環境が壊れることで、あるいは環境を壊す食の生産の犠牲者として、
自分の健康が脅かされているという実感を得たからです。
●自然農法がいま1つ広がらない、原因とは
同じ失敗を繰り返さない考え方は、僕の中に確立されていたので、
失敗の原因がわからないまま、次に進むことはしませんでした。
ところが経験不足から、その原因に行き当たることがなかなかできません。
どんな本を読んでも理由を見つけることができません。
そこで先人と言われる自然農法家の元に学びに行こうと決断しました。
そこでは多くのことを学ばせていただきました。感謝しかありません。
しかし、残念ながら、僕がなぜ失敗したかという原因に行きつくことはありませんでした。
なぜ行きつけなかったかというと、自然農法の教えは『自然に従う』というのが結論だからです。
確かにその通りであるし、とても素晴らしい哲学です。
しかし、僕の思考回路はITで培ってきてましたから、
それではどうにも納得ができなかったのです。
だからこそ、僕は自然農法の原理原則をしっかりと確立し、
誰が読んでも分かるような教え方をしていきたいと考えたわけです。
前作は、20年間の無肥料栽培の最初の10年で知った自然の摂理。
今作は、残り10年間でまた違った視点から、この無肥料栽培に取り組み、別の摂理も知りました。
最初の本で書き足りなかったことをこの続編で書き上げました。
前作に無肥料栽培に関する基礎的なことを書きましたので、
本書ではある程度基礎部分は省いています。
■目次
第1章 自然界の原理原則を知る
第2章 植物を生長させる微生物たち
第3章 土壌の成り立ちと分析
第4章 畑の探し方と畑設計から作付けまで
第5章 無肥料栽培を実現するために
第6章 自家採種について
■著者 岡本よりたか