キュリー夫人やレイチェル・カーソン以前の十九世紀のアメリカ初の女性の職業化学者の伝記。科学のあるべき方向を示し、人々の生活の向上のために環境(エコロジー)教育、公衆衛生学、家政学・消費者運動を生んだひたむきな生涯をたどる。
●女性として初めてMIT(科学系大学)入学・卒業
●女性としてアメリカで初めて化学を職業とする
●世界で初めての水質検査基準の確立
●栄養バランスのとれた食生活の重要性を説き、アメリカで初めての学校給食制度の確立に貢献
●家庭生活・都市社会での衛生のあり方を示し、家政学(家庭に科学を取り入れる)を提唱
●科学の多様な分野を統合して、家政学・家庭科の発展に貢献
●ヒューマンエコロジーを提唱
●ダイバーシティーやSDGsの先覚者
■目次
まえがき
地図
第1章 少女時代から大学入学まで
第2章 ヴァッサー大学からMITへ
第3章 MITでの日々と結婚
第4章 生活環境汚染への取り組み
第5章 学校給食への貢献
第6章 女性のために働く
参考文献
訳者あとがき
略年譜