第3回警察小説大賞受賞で鮮烈デビュー!!
夏の夜、若い男が鉄道の高架から転落し、猛スピードで走る車に衝突した。自殺か、他殺か。戸惑う所轄署の刑事課長は、飲み仲間である検事・久我周平に手助けしてほしいと相談を持ちかける。自殺の線で遺書探しに専念するが、このセールスマンの周辺には灰色の影がちらついた。ペーパーカンパニーを利用した輸入外車取引、ロッカーから見つかった麻薬と現金――死んだ男は何者なのか。交番巡査、新人の女性検事とともに真相に迫る。
◎推薦コメント
これが検事の世界か!
新人とは思えない安定感。
――今野敏氏
窓際検事の逆転劇に刮目せよ。
これがリアルな検事像だ。
――相場英雄氏
私が被疑者なら、久我検事に担当してほしい。
――長岡弘樹氏
人情をもって真実を照らし出す。
心に泌みる本格検察ミステリー。