皇族の結婚について書くなら、完全フィクションでもいいので皇后サイドのお話が読みたかったです。
もともと謎が多い世界なのに、一番イレギュラーな事例を題材にされてもピンときませんでした。
実在した方の日記がベースになってるらしいのでしかたないのかもしれませんが、嫁いだ本人じゃなくて母親視点なので臨場感がなく、かといって、史実をつらつら書いてるだけの部分も多く、高貴な身分に生まれた中年女性の日常というほど日記感もなく、中途半端で面白みに欠けました。
せっかく著者の独自解釈を混じえて小説風にしたのに、割り切りが足りないというか、方向性が絞りきれていなかった印象です。
細雪みたいにしてくれてたら名作になってたかも。