プロローグから(こわがることをおぼえた男)までは興味を持って読みました。しかし、(雪子姫は三度死ぬ)から事件の後処理に納得がいかなくなり、(浅草ハーメルン)も後味が悪い思いをし、(青髭の誤算)に至っては青髭と称される男の愚かさで一体何人の人
が不幸になったのかと話の筋を考えた作者の意図がまるで判らなくなりました。
(いばら姫の秘密)とエピローグで少し気分が持ち直しましたが、もう二度と読みたくない本の一冊になってしまったことがとても残念です。話の内容に奇異を衒い(てらい)過ぎると奇妙奇天烈なものが出来上がるということを作者も担当者も分かってほしいものです。支払ったお金と時間を無駄にしたと思っています。
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