マンガ多すぎ!業界最大級!!
漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOP小説・実用書小説・実用書 小学館 小学館文庫 エゴイストエゴイスト
無料会員登録で【70%OFFクーポン&最大100%pt還元】
小説・実用書
エゴイスト
1巻配信中

エゴイスト

540pt/594円(税込)

クーポン

会員登録限定70%OFFクーポンで
お得に読める!

作品内容

「愛した彼は体を売って、生きていた」。

2023年初春、本作品の映画化が決定。出演は鈴木亮平、宮沢氷魚。文庫版には鈴木亮平の特別寄稿を収録。

「母が死んで、『死にたい』と思っていた僕の何かは死んだ」。14歳で母を亡くした浩輔は、同性愛者である本当の自分の姿を押し殺しながら過ごした思春期を経て、しがらみのない東京で開放感に満ちた日々を送っていた。30代半ばにさしかかったある日、癌に冒された母と寄り添って暮らすパーソナルトレーナー、龍太と出会う。彼らとの満たされた日々に、失われた実母への想いを重ねる浩輔。しかし、そこには残酷な運命が待っていた・・・。
龍太と母を救いたいという浩輔の思いは、彼らを傷つけ、追いつめていたのか? 僕たちは、出会わなければよかったのか? 愛とは、自らを救うためのエゴだったのか? 浩輔の心を後悔の津波が襲う。人は誰のために愛するのか。賛否両論渦巻く、愛のカタチ。

※この作品は単行本版『エゴイスト』として配信されていた作品の文庫本版です。

お得なラノベ・小説・実用書クーポン!
詳細
  
簡単
1巻から|最新刊から

作品ラインナップ  1巻まで配信中!

映画化

「エゴイスト」

【出演】

出演:鈴木亮平 宮沢氷魚

【公開日】

2023年2月10日

レビュー

エゴイストのレビュー

平均評価:4.9 26件のレビューをみる

レビューを書く

高評価レビュー

優しい嘘
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 青い青い、映画ポスターが印象的で興味を持った作品。作者さんを存じ上げず、その自伝的小説であることを知ったのも全部、この映画がきっかけだったのだけど…原作を読み終えた今、劇場でこの作品を観る自信がなくなってしまった。
小説で、文字で、こんなにも心が揺さぶられるのは久しぶりのこと。読みながら自分も、浩輔と龍太、龍太の母親と一緒に過ごす。物語の中で生きた彼らが体験したこと、交わす言葉、季節までもがありありと目に浮かび感じられる。そんなリアリティを伴った日常とドラマに頭は占められ他のことが手につかないのだ。映画評では、まるでドキュメンタリーのようだと言うのだから尚更だろう。
モデルとなった彼らがもう既に他界しており、本当に物語として語られるしかなくなっていることが、辛くて哀しくて。浩輔の、相手を気遣わせないためについた優しい嘘の数々が、却って相手を損なわせ、浩輔自身をも苦しめることになったのも辛い。
でも、全編を通して愛に満ち溢れている。決して陽気な作品ではないけれど、愛に生きた人たちの姿が描かれている。
タイトルにあるエゴイスト、作者である高山氏は、主人公(自分)の取った行動がまるでエゴイストのそれだと書かれたようにみえるけれど、自身の経験を振り返ってみても、他者との繋がりにおいてエゴが存在したことがないと言える人間なんている訳ないだろうと思うよ。だからこそ、浩輔、龍太それぞれの母親との関係に、また浩輔と龍太の母親との関係に、涙が止まらない。たまらない気持ちになる。
ごめんなさいや、ありがとうという言葉が、薄っぺらでなく本当に必要とされる言葉になっており、そこにも言葉の力を感じた。

政治的なことを書くつもりはないのだけど、巷で取り沙汰されている法案を巡ってのあまりにも無神経な発言、心ない暴言。浩輔たちはどう思うだろうか。

2/22追記
映画を観ました。映像と音、言葉の重なりなど、映画ならではの良さが際立つ。原作では表されていない部分を描いた良さもあり、逆に十分ではなく誤解を与えるのではないかという部分もあり。
宮沢氷魚くんのピュアさ、阿川佐和子さんのナチュラルな演技も貫禄の柄本明さんも素晴らしかったけど、鈴木亮平さんの浩輔は、表も裏も浩輔、という圧巻の演技。
私は原作を読んでおいて良かったと思いました。映画を先に観た方はより大きなショックを受けたかもなぁ、って思います。
いいね
12件
2023年2月11日
スメルズの桐野に泣いた自分が救われた…
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 本作は、ゲイである作家の私小説で、地方で育ち、壮絶なイジメを受けて東京に出て出会った恋人と出会い過ごした日々がリアルに描かれている。その出だしがスメルズの三島を彷彿とさせるな、と思い引き込まれているうちに、予想もしていなかったうねりが生まれ、いつの間にか母親としての自分が号泣していた…こんなに心を動かされるとは。映画の主演の鈴木亮平の後書きがまた素晴らしかった。映画も鑑賞。パンフ小説必読作品。自分を切なくさせたスメルズとの対比という観点から、この作品をおすすめしたい。スメルズのネタバレを含むので、未読の方はご注意を。
永井三郎先生のスメルズ ライク グリーン スピリット。あの作品が他の作品と一線を画するのは、閉鎖的な社会でマイノリティであることを自覚した三島、桐野の人生の分岐点に対照的な母親の存在があり、子である桐野が母への思慕から、自分のセクシャリティを隠して結婚して子を持つ選択をしたという現実にあり得る、でもやるせない点にあるのではなかろうか。桐野は、母にカミングアウトした上で、母は苦慮しながらも現実的な選択肢を提示し桐野が母と秘密を共有しながらその後の人生を過ごすことの意味。LGBTQのことを描きながら母と子の関係を描いているところがあの作品の深さなんだと思う。
本作の主人公、浩輔は、ゲイであることを母には告げずにいるうちに母は病気で亡くなってしまう。しかし、母への思慕は強く、母の死すら揶揄する同級生に嫌気がさし、東京に身を置き、クローズドゲイとして仕事に打ち込む中、パーソナルトレーナーとして年下の龍太と出会う。社会を斜めに見ているけれど、繊細で知的な浩輔が、龍太に出会って世界が色づいていく様はリアルで、恋に堕ちる理由も魂が惹かれ合うとはこのことかと思うような深さなのである。その龍太と母親に、母を失った喪失感を抱えた浩輔が関わることで生まれる心情の変化。実体験を踏まえた説得力が半端ない。
自分は、桐野の母親が、桐野を知ろうとして読んだ本の中に、この作品が含まれていたら…と、詮ないことを思わずにいられなかった。しかしスメルズを読んで苦しかった母親としての自分がこの作品を読んで救われた。母親と子の一生途切れることのない関係をも描いた凄みがこの作品にはある。*感動を受けた作品に感謝と時間を捧げる感覚で書いたレビューで想いが伝わったと感じると無性に嬉しく励みになります。多謝
いいね
20件
2023年2月5日
新年早々今年一番の神作品が決定した❗号泣
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 本作は2023年2月10日公開予定の同タイトル映画の原作です。鈴木亮平がBL映画に出ると聞いて映画予告編を観たら、宮沢氷魚の無邪気で透明感ある笑顔に心射抜かれてしまった。映画公開前に原作読むか迷ったが読んでしまいました。初めはただのエロ作品だったら嫌だなあと思ったが全然違った。純愛、いや人間愛です。作者の実体験に基づいているので細部までリアルで心を打ちます。ネタバレなく読まれてください。号泣します。文体は読みやすくセンスが良くて、あっと言う間に読み切ってしまいます。何度も涙を拭う休憩は必要ですが。作者の青年期のイジメや苦難と救済に心揺さぶられ一生を一緒に生きた気分です。LGBTとファッションナブルに口に出す浅はかな括りでは語れません。映画を観て読んでも良いですし、先に原作を読んで映画を観てもどちらも良いと思います。是非是非読んでくださいませ。人生観が変わるような作品に出会えるのは滅多にありません。人生観を変える作品は真の芸術だと思います。ネタバレ厳禁です。多くは語れませんがこれほど多くの方に薦めたい作品は美しい彼以来です。本作をシーモアに掲載した運営陣流石です。どうか読んでみてくださいませ。お願いします。【映画を観て追記します】昨日映画館で観てきました。凄くオススメします。原作を読んだら是非是非映画も観た方が良いです。エロいシーン多めですがすごく綺麗に自然に撮れてます。鈴木亮介と宮沢氷魚のイケメン二人が神キャスティングです。意外にも最後鑑賞後に何か心に温かいものが残る作品に収まっています。もうコレを観てしまったらBLコミックが嘘のように感じるので怖い。コミックで読んでた世界観があの二人で臨場感あり観れるとは何事でしょう。凄い尊いモノを拝見させていただきました。そして泣いた。もう鼻水ズルズルでタオルハンカチを握りしめて泣いた。そしてまた映画観ただけで原作読んでない方は原作絶対読んだ方がいいです。映画にはない細かいエピソードも多く含まれています。またモノローグ風に書かれているので主人公の心情のヒダが手に取るようにわかりさらに作品を理解出来ます。500円ちょっとで購入できるんですもの是非購入をオススメします。
いいね
12件
2023年1月22日
本日、映画を観てきました。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作と映画、どちらを先にしようかと迷いましたが。映画では浩輔の慟哭は伝わりましたが、龍太の人生は…?となり、その点も含めもっと知りたくて、帰宅してすぐに原作を購入し読了。たった122ページの中に、彼の生い立ちや恋人、その母親との関係が予想外に淡々と描かれていました。「僕には愛がわからない」という主人公が「エゴイスト」と名付けたことが本当にやるせないです。これを愛だと言わずして何と言うのでしょうか。あとがきが鈴木亮平さんだったことにも驚き、最後の少年少女へのメッセージにまたも涙腺が崩壊しました。高山さんの冷静な文体と、映画で流れていたピアノの音が耳に付いて離れません。恋人の急逝と相次いでその母の死。高山さんご自身もお母様と同じ肝臓がんだったこと、もう運命としか思えません。そして、ヤングケアラーだった龍太。高校を中退して売りで家計を支える事しか出来なかった彼の、トレーナーになりたい夢。「地獄ばかりじゃなかったよ」の場面では嗚咽が止まりませんでした。余りにも凄絶で短い人生を駆け抜けた龍太が、晩年は幸福を感じていたと知って安堵しました。何度も何度も出てきた全員の「ごめんなさい」が辛かった。誰も、何も悪くなどないのに。鈴木亮平さん同様、今頃4人で仲良く幸せにしていてくれたらと、私も祈らずにはいられません。
いいね
10件
2023年2月17日
身勝手だとは思わない
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ゲイである著者の自伝的小説です。子供の頃のいじめ、上京して得た自由な生活、そして8才年下の恋人とその母親との関わりが書かれています。
この小説に「エゴイスト」というタイトルをつけられた著者の気持ちを考えると、とても悲しくなります。全てに最適解を選べる人生なんてないと思います。よかれと思ってしたことでも後悔することはあります。この小説の浩輔もできる限りのことはやったはず。突き詰めて考えると出会ったことが間違いになってしまう。彼の素朴で礼儀正しくて控えめな母親思いの美しい恋人。
読んでいて何度も涙しました。途中からはずっと泣いていました。読み終わってからも思い出しては泣き...。
いじめ、病気、貧困、苦しんでいる人が声を上げ、手を差しのべられることを願っています。
著者にこの本が映画になることを知っていただきたかったです。多くの人に観ていただきたい。私も観ます。
2010年9月6日 初版発行 総122ページ
いいね
14件
2023年1月25日

最新のレビュー

心が動かされ、揺さぶられた…。
たまたまアマプラで観て俳優の鈴木喬平さんの演技の素晴らしさに、原作を読まずには居られなかった。思ったより淡々と綴られる文章でしたが、読み進めるほどに深い愛情をヒシヒシと感じ、何度も目頭が熱く成りました。是非読んで、出来れば映画も観て欲しい。
いいね
3件
2024年12月10日

この作品を読んだ人はこんな作品も読んでいます

 

Loading

 

 
 

 

Loading

 

 
 

 

Loading

 

 
 

 

Loading

 

 
 

 

Loading

 

 
 

お得情報をGET!登録してね

▲ページTOPへ