この作者さんの作品はいくつか読みましたが、恋愛の中に家族に対するような愛情を感じる作品に心が温かくなります。小説家の苦悩が綴られていますが、リアルな感じが面白いです。
広い城の中で捨て置かれ、身を寄せ合って愛を育む幼い王太子夫妻を思うと胸
が痛くなります。恋愛感情というよりも、幸せにしたい、守りたいという無償の愛情が尊いです。
ヒロインが自分の事を語る口調は殊更に明るく軽いものですが、ヒーローに対する思いはいつだって深いです。ヒーローのように言動に出る執着では無くても、元々2人は同じくらいの気持ちを持っているのだと思いました。
悪人達は自業自得の様に堕ちていき、あの時ヒーローが作りたかった明るい未来と家族が現実になるラストが良かったです。
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