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ゴースト・ポリス・ストーリー

横関大

（3.0）投稿数2件

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作品内容

妹への叶わぬ恋心を抱いたまま、俺はどうやら死んでしまったらしい。
「お兄の仇、私、絶対とるから！」
妹は刑事になり、死んだ俺は内通者の疑いをかけられ、そして「幽霊のセブンルール」に戸惑っていた。

渋谷署の刑事・長島日樹は、同じく警察官の妹・聖奈と二人暮らし。
実は血の繋がらない妹に切ない感情を抱く日樹だったが、その思いを断ち切るべく捜査に明け暮れていた。
ある日、帰宅中の夜道で何者かに襲われた直後、ある人物と出会う。
「あのね、幽霊にもルールがあるの。だいたい7つくらい。『幽霊のセブンルール』ね」

その1、無念が晴れたら成仏する
その2、昼間はけっこう疲れる
その3、幽霊に生理現象はない
その4、好きな場所に移動できる
その5、寺と鏡には近づくな（焼肉店も追加予定）。
その6、人間界にも影響を与えることができる（ティッシュペーパーを揺らす程度）。
その7、…………

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作品情報

ジャンル

：小説・実用書

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出版社

：講談社

雑誌・レーベル

：講談社文庫

DL期限

：無期限

配信開始日

： 2023年7月14日

ファイルサイズ

： 3.9MB

出版年月

： 2023年7月

ISBN

：

9784065321409

対応ビューア

：ブラウザビューア

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レビュー

ゴースト・ポリス・ストーリーのレビュー

平均評価：3.0 2件のレビューをみる

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高評価レビュー

white猫さん

(女性/60代～) 総レビュー数：234件

アオジマイコさんの表紙絵は、星五なのに

ネタバレ

このレビューはネタバレを含みます▼ 己の保身の為に内通者となる最初の段階で、自分が属している組織の信頼できる人に相談して、指示を仰ぎ対策を講じて貰っていれば、様々な職務は円滑に進んだだろうし、尊敬すべき愛すべき先輩刑事を自らの手にかける羽目には陥らなかっただろうに。時すでに遅しで、地獄への道を真っ逆さまの彼にはもう、名が無い。
長島日樹刑事は、死して後も幽霊となってこの世に留まり、彼の妹の長島聖奈は、警察官から刑事に昇進することを企む。望み通り刑事となって、兄日樹の職務を引き継いだ聖奈は、日樹が幽霊故に知り得た情報を夢の形で得て、事件を次から次へと解決していく。
現実に、男性の刑事が多く、女性の刑事は少数だと思うが、生物学的に言っても、物事に対する勘、所謂第六感は女性のほうが優れて多く持っている。女性刑事が増えてくれば多くの事件が解決に向かうと思うが、それを良しとしない男性刑事社会が女性刑事を認めないので、これからも女性刑事が増えることは無いだろう。
長島聖奈の生母は、生後も長じて後も聖奈を憂き目に遭わせたが、父は事故で死んだ後も霊となって、２５年もの長きに亘って聖奈を見守ってくれて、最後には生命の危機をも遮ってくれた。出来ることなら、日樹が死なないようにしてくれたら有り難かったのだけれど、それは、無理な願いというものだろう。
もうこれからは、日樹の助けは無いから、自力で切磋琢磨しなければいけない聖奈。ビギナーズラックは終わったからね。
しかし、読後感が非常に良くない。日樹と聖奈を幸せにして欲しかったよ。登場人物たちが誰も幸せにならない話を読んでしまうと、支払ったお金と費やした時間を憂えてしまう。