電子コミック大賞2025
漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOPライトノベルライトノベル スクウェア・エニックス SQEXノベル オリヴィア嬢は愛されると死ぬ ~ 旦那様、ちょっとこっち見すぎですわ ~オリヴィア嬢は愛されると死ぬ ~ 旦那様、ちょっとこっち見すぎですわ ~
無料会員登録で【70%OFFクーポン&最大100%pt還元】
ライトノベル
オリヴィア嬢は愛されると死ぬ  ~ 旦那様、ちょっとこっち見すぎですわ ~
1巻完結

オリヴィア嬢は愛されると死ぬ ~ 旦那様、ちょっとこっち見すぎですわ ~

1,300pt/1,430円(税込)

会員登録限定70%OFFクーポンで
390pt/429円(税込)

作品内容

父を亡くし破産した大商家の長女であるオリヴィア=アシェルは、残された家族のために命をなげうつ覚悟で娼館の扉を叩こうとしていたところ、身なりのいい紳士に声をかけられた。「どうせならば我が家の主人のために死んでくれませんか」と。先々代オールステット夫人が残した“主人が愛した女は死ぬ”呪い――そんな呪われた屋敷にオリヴィアは身を寄せる。この屋敷の主人クラース=オールステットに愛され、死ぬために。その報酬である金貨100枚を家族に残すために。ところが、オリヴィアの前に現れた主人クラースは……なんか思っていたよりも面白い人だった。オリヴィアはクラースに“愛される”ように、クラースはオリヴィアを”愛さない”ように、二人の愛の駆け引きが始まる。

お得なラノベ・小説・実用書クーポン!

レビュー

オリヴィア嬢は愛されると死ぬ ~ 旦那様、ちょっとこっち見すぎですわ ~のレビュー

平均評価:4.9 23件のレビューをみる

レビューを書く

高評価レビュー

泣きました
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ コミカライズに興味を持ちました。でも、そちらは始まったばかり。次はいつ出るのか待ちきれず、ノベルに手を出しました。お値段高め。迷ったけど…えいやっと。大正解でした。買った私、偉い!
 旦那様は、呪われてます。3代前、つまり旦那様のお祖父さんが、正妻がいるにもかかわらず、真実の愛に目覚めてしまうのですね。街の花売り娘に。政略結婚の正妻は名家の出で、プライドの高さはハンパなく。と、これは旦那様はじめこの家の人々(全員男)が使った言葉です。ここ、大事です。正妻は呪いをかけます。その方法は?毎日自分に針を刺して血を流すこと100日。その後命を断ちます。その針が屋敷にある限り呪いは3代続きます。すなわち、当主の愛した女は12月の満月の夜に死ぬ。ただし1代につき死ぬのは1人。後妻に呪いは効きません。これね、最初は読み飛ばしちゃったんだけど、めっちゃ大事です。最後まで読んだら、わかります。この呪いの意味と深さ。
 さて、3代目の坊ちゃまは、これ以上女を死なせることを良しとせず、物心ついて以来女と一切接触せぬ暮らし。自分の代で家が絶えるのもやむなし。でも、やむなしじゃないのが、お付きの人々。絶やしてなるものかと。画策した結果…
 オリヴィア嬢が買われてきます。彼女は、大商家の娘だったのですが、父が貿易船とともに海に散り、母は病に倒れ弟妹は幼い。娼館に身売りするところを、お付きの人にスカウトされてお屋敷にやって来るわけです。激しく拒否る旦那様ですが…まぁわかりますよね。2人は愛し合うようになります。旦那様は絶対認めないけど。認めなくたって、そこに愛はある。なら、呪いは発動しちゃうよね。大邸宅の中に隠された呪いの針はどこにあるのか。旦那様は、ついに、命より大切な代々の蔵書ごと屋敷を燃やすことで、針を消滅させようと決意します。もちろん、オリヴィア嬢はそんなことさせんけどね。
 このお嬢様が、実に好ましいのですよ。所々で語られる家族との思い出話が、しみじみと美しい。お嬢様、実は養子なんですね。毒親に売られた。そう、実は金で買われるのはこれで2度目な訳です。家族で遊ぶかくれんぼ。隠れるのが下手な訳。母が実子を身籠ったときの怯え。愛すること、愛されることの価値を知っている彼女だからこそ…の結末でした。
 端役にいたるまて、全員が中身が善き人。ただし祖父は除外。
 素敵な時間をありがとう。
いいね
6件
2025年3月9日
呪うカミラと空腹のオリヴィアと朴念仁ども
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 容易に言葉や文章を世に出すことができるようになり、
「世界に出る物語が増え」多様な「海」があることを
知ることができるようになりました。その一方で、
安易で乱雑な文(と編集)の悪意も溢れ、
「言葉は変化するもの」と正論を吐きつつ、
本来の言葉の持つ響きやその意味、用法などが軽視され、
きれいな言葉に触れる機会も減ったように感じます。

「私が言葉のことで手を抜くと思うか」
そのクラースの言葉の通り、本作では「広大な海」を表す
一つ一つの言葉が丁寧に吟味され、間違いのないよう、
慎重に選びとられ、五と七のリズムを刻みながら、
やさしくて、かなしくて、さびしくて、しあわせな、
愛の物語が季節の移ろいと共に静静と紡がれていきます。
そうした作者の「海」にたゆたいながら、
「すべての文章がこうだったなら」
と思ってしまいました。

また、死を望まれるオリヴィアはやはり春を迎えることには
なりますが、それは運命の先送りであって、結局
死とは逃れられぬ私たちの運命であり、
そうした運命を見つめながら生きることの大切さが
根底に横たわるテーマとなっているように思います。

「どうせなら楽しく」「死ぬ前に一度だけ」
そんな勇気と覚悟を持つこと、
大切な人に伝わらない想いを日々伝えること、そうした、
毎日を過ごすなかでつい忘れてしまいがちなことを
死を見つめるオリヴィアに改めて気づかされます。

ただ、近年つかわれるようになった「真逆」
その言葉の響きがとても現代的であるために
そこだけささくれだっているように感じられて
ほんの少し、残念に思いました。

古くから大切にされてきた言葉という音が持つリズムと
ひとの真心に触れることのできるすてきな作品です。

「わわわわ、と揺れている」
花花の幸福の余韻に浸りながら。
いいね
0件
2025年9月16日
前向きで、苦しい。悲しくも、美しい。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ とても泣けます。今作はただ1人(厳密には3人)を除いてだれも悪くない。でも、ここまで悲しくも美しい物語になるのだと心打たれました。誰もが前向きに「死」と「愛」に向き合い、出会った人々と大切な時間を積み重ね、心を繋いでいく様は言葉では言い表せないほど切ないものでした。テンポよく会話が進むシーンも多く、楽しく読めるところもあります。ですが、そんなシーンもいずれ来る先のシーンを想像するだけで心が締め付けられてしまいました。
作者さんの言葉選びもとても素敵で作品によく合っていました。みんなで星を観るシーンがありました。同じ出来事でも考え方や捉え方で全く逆の価値観が形成される、というクラースの話。とても印象深いです。「オリビィアが愛され、死を迎えること」をあの時全員がどう考えていたのだろうと想像してしまいます。星を観たのが夏だったのでまだみんな実感はなかったでしょう。星を観たのが冬だったら…。クラースはあの話をできたでしょうか。
愛とはなんなのか。作中でたびたび問いかけられるテーマでした。クラースの愛、オリビィアの愛、カミラの愛、オリビィアの父母の愛、トビアスの愛、コニーの愛…。作中のキャラクターが思い悩み、考え、感じ、育んだ「愛」をぜひ読んでみてほしいです。
いいね
2件
2025年6月11日
これは名作です(T_T)
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 書店で見かけて、こちらで購入しましたが、現物買います。小学生の娘に読ませたいです。キャラクター全員が生きていて、それぞれに事情があり、面白さもありますが、半ばから涙が止まりません。。個室で読む事をおすすめします。
お金が必要だからと、家族のために娼館へ行こうとしていた所を、呪われた家に嫁ぎますが、クラースが面白過ぎます(笑)開口1番に、この可愛い生き物はなんだ?から始まるやり取り、そして芯の強いオリヴィア嬢、作者さんのキャラクター1人1人大切に描いてるのが伝わります。カミラの無念さを1番分かってくれたオリヴィア、きっと、あの叫んだシーンは、カミラもきっと、その通り!と心の底から思った事でしょう。
また何度も読み返す事になります。ありがとうございました。
いいね
6件
2024年1月7日
本当に!心から!購入して良かった作品!!
WEB版も読んでいました。そちらも今でも大好きですが、こちらの方が圧倒的に泣けます。内容知っているのに泣きました。おまけの手紙でさらに涙がとまらなくなりました。
物語と文章の空気がとてもきれいで澄んでいて、キラキラしていて、可愛くて、楽しくて、だからこそ切なくて。(まさに主人公のオリヴィアそのもの。)読み終わった後の満足感と多幸感をこんなにも感じられる作品は久々でした。ボリュームもちょうどよく非常に読みやすいです。そして何度でも読み返したくなる作品です。
価格で迷う方がいらっしゃるかもしれませんが、私にはそれ以上の価値のある作品になりました。本当に購入して良かったです。
いいね
3件
2023年12月9日

最新のレビュー

素晴らしい
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 素敵な作品でした。最初のストーリー展開からヒロインを頑なに受け入れない展開かな?と思ったら一瞬でヒロインに恋してしまってて笑いました。ヒロインの過去も辛いものでしたがそれを包み込むヒーローの言葉が素敵でした。ヒーローがヒロイン母に愛を語った場面が良かったです。言葉を大事にしているヒーローというだけあって、本当に素敵な愛の言葉で何度も読み返してしまった。
初夜の日にあんな行動が取れるヒーロー本当に素敵です。これほど誠実でヒロインの心に寄り添える人がいるでしょうか。
2人がイチャイチャするところも見たかった。続編希望します。本当に素敵な2人でした。
いいね
0件
2025年9月25日

この作品を読んだ人はこんな作品も読んでいます

 

Loading

 

 
 

 

Loading

 

 
 

 

Loading

 

 
 

 

Loading

 

 
 

 

Loading

 

 
 

お得情報をGET!登録してね

▲ページTOPへ