「誰よりも幸せになろう、幸せになる権利があるんだ」友好関係であったはずの隣国に、母国を滅ぼされ父を殺された第一王女、リリアレット。大好きだった婚約者、隣国の第一王子ジェルベールこそが母国の敵。強い憎しみと悲しみを抱き、彼女は父の仇をとるため復讐を誓った……一方、ジェルベールは愛するリリアレットを想い、心を痛めていた。彼女の父、サフィレオ国王は、家族以外を人間と認識しておらず自国民に悪政を敷く愚王だったのである。『何としてでも彼女を救いたい』彼がそう国王に進言すると、敵国の元王女を王宮に迎える条件として【ジェルベールの閨教育係】が挙げられて……