生徒たちを修学旅行に引率していたレティシアは、攻略対象であり敵国のスパイでもあるオルソン・ドルイユを魔獣化から救ったあと、意識を失ってしまった。
無事に目覚めたレティシアを待っていたのは、ノエルからの手厚い看病と溺愛だった。包み隠さず好意を向けてくるノエルに、レティシアはときめきながらも戸惑いを隠せない。
そんな中、終盤イベントである学園祭が始まる。ゲームの展開では、この学園祭で敵国メルヴェイユ王国の魔術師たちが送り込まれ、黒幕のノエルは命を落としてしまうのだ。
ノエルや生徒を救うためレティシアは奔走するが、予想外のことが立て続けに起こる。
果たしてレティシアは、ノエルをシナリオの強制力から守り、生徒たちを無事に卒業させることができるのか!?
そして、目的のために婚約をし、すれ違いながらもいつの間にか惹かれ合っていたノエルとレティシアの結末は――。
※電子書籍限定で書き下ろしが、2本収録されています。
『このたび、乙女ゲームの黒幕と婚約することになった、モブの魔法薬学教師です。(5)【分冊版】6』には『第十三章 黒幕さん、愛しています』(後半)~『第十四章 黒幕さん、絶対に幸せにすると誓います!』を収録