「作家活動を続けるために教師でもやるか」。親のすねかじりで学生を続ける生活に限界を感じ、何度かの教員採用試験受験の末、中学の国語教員になった若き「ちばさと」。教師なんて楽勝! ヒット作を当てたら学校なんておさらばだ! 典型的な「でもしか先生」だったのに、壁にぶつかり、生徒にダメ出しされ、励まされるうちに、いつしか教員という仕事に夢中に! 教員歌人として活躍する作者による自伝的青春エッセイ。
2010年に亜紀書房から刊行された書籍に、著者による新たな書き下ろしあとがき、新作短歌を加えた新装版。
解説=枡野浩一
ちばさと先生と生徒
交流にぐっとくる。
でも、ちばさとにはなりたくない。
大変すぎる。
私は、ちばさとの生徒に
なりたいと思った。
幸せすぎる。
俵万智(歌人・元高校教諭)