〈あらすじ〉
北海道の崩壊から数ヶ月。青森校区に居を移した摺木統矢は、かつての激闘で損傷した【氷蓮】の修復に没頭していた。仲間との絆を育みながらも、彼の胸には消せぬ怒りと悔いが燻り続けている。だが、パラレイドの脅威は未だ衰えを知らず、新たなる熾天使・メタトロンが月面より地球へと迫る。
次なる戦場は宇宙。統矢たちは人類の切り札たる新兵器【樹雷皇】に乗り込み、大気圏外へと飛び立つ。待ち受けるのは、亡霊のような宿敵、そして語られなかった記憶の断片。かつて消えたはずの少女・更紗れんふぁが、その「声」と共に帰還する。
心を通わせ始めた五百雀千雪との関係も揺らぐ中、統矢は戦う。「あの日」を超えるために。そして、もう誰も失わぬために。重力の檻【ケイジ・グラビティ】が空を切り裂くとき、少年は再び「人類の命運」をその掌に握る――!
戦場は星の海へ。少年と少女、そして機体が紡ぐ、空前絶後の機動叙事詩、第三章。
〈著者からの一言〉
いよいよ登場、ラスボスはあの国民的スーパーロボット! そして衝撃の真実……今、未来が暴かれる!