亡くなってから後悔しないために、ベテランケアマネージャーが伝えたい「親の願い」
離れて暮らす親は気づけばもう70代。帰省のたびに、「親の老い」を実感しませんか?
ずっと一緒にいてあげることはできないけれど、「いつかなにか親孝行、恩返しをしたい」
という気持ちが湧き上がってきます。
親に幸せな晩年を過ごしてもらうために、「恩返し」を始めませんか。
この本では、離れて暮らしていてもできる、
また帰省時にすぐできる「小さな恩返し」100項目をリストアップしました。
できることから一つずつ始めることで、親は「いつまでも元気でがんばろう」
という生きる意欲と気力を呼び起こすことでしょう。
【Chapter1】巧妙化する詐欺から親の財産を守る
・実家の固定電話を防犯機能付き電話に交換
・電話の際の本人確認の合言葉を決めておく ⋯など計5項目
【Chapter2】認知症を引き起こす「転倒」「骨折」の防止
・電源コードをカバーで固定してつまずかないように
・車輪付きワゴンなど、動く家具はなるべく固定する ⋯など計8項目
【Chapter3】帰省時にしてあげると喜ばれること
・親の手が届かない場所の掃除をする
・親に「甘える」「頼む」「教えてもらう」 ⋯など計16項目
【Chapter4】思い出を振り返る 新たな思い出を作る
・親の昔話を聞く
・小旅行に誘う
・兄弟姉妹が顔を揃える機会を作る ⋯など計13項目
【Chapter5】日常生活を快適に
・玄関、脱衣所にはイスを置く
・ペットボトルオープナーをキッチンに ⋯など計8項目
【Chapter6】健康管理の手助けを
・薬カレンダーを用意する
・歯科、眼科、耳鼻科に連れて行く ⋯など計4項目
【Chapter7】暑さ、寒さをガマンしがちな年代です
・遠隔でチェックできる温度・湿度計を居間に設置する
・浴室や脱衣場、トイレに暖房を ⋯など計6項目
【Chapter8】もしもの事態に備えておく
・スマホの使い方を教える
・指定避難所に一緒に行っておく ⋯など計9項目
【Chapter9】親の交友関係をサポートする
・親の友人や、その子ども同士でつながる
・町内のシニアクラブへの参加を促す ⋯など計5項目
【Chapter10】介護保険制度を活用して恩返し
・住宅改修給付で、手すりの設置やフローリング工事を
・親が通うデイサービスを見学する ⋯など計5項目
【Chapter11】親のお金を把握することだって恩返し
・預貯金口座を一つにする
・PayPayなどキャッシュレス決済の方法を教える ⋯など計7項目
【Chapter12】喜ばれる小さなプレゼント
・歩行補助用キャリーバッグ イス代わりにもなる
・拡大鏡 読書習慣が続く ⋯など計14項目