著者は70歳過ぎの経済学者。幼少期から男性としての自分の体に違和感があった。身体の性と心の性の不一致に悩み続け、体と心の性分化のしかた、性的少数者に関する心理学・精神医学の文献などを読みあさってきた。性的少数者は環境から生まれるのではなく、持って生まれた資質によるという。そして、自らも心の性に従って生きることを決意した。 本書では、うつ状態が大半を占めた約10年に及ぶ苦しみから抜け出し、自らの生き方に確信を持つに至るまでの日々が綴られている。
【主な目次】
第1章 すべてが始まった2003年
第2章 わたしのイメージチェンジ作戦
第3章 「うつ病」の十年を越えて
第4章 「名誉女性」を目指して
第5章 心は女性で、かつレズビアン
第6章 「ジェンダー」について考えた
第7章 性別違和に悩む人たちへのエール