1874 年に「民撰議院設立建白書」が提出されてスタートした自由民権運動。本書では、これまで民権運動史にほぼ登場してこなかった女性たちにも焦点を当て、明治の庶民にとっての「自由民権運動」を深掘りしている。貴重な写真を多数収録。
【主な目次】
1 板垣死すとも自由は死せず・余聞~暴発前夜の自由民権運動~
2 自由言論のビッグバン~演説と新聞が拓いた文明開化~
3 王政復古という蜃気楼を追って~旗本・坪内高国の生涯~
4 百姓たちの民権一揆~素顔の美濃加茂事件~
5 権利幸福きらひな人に自由湯をば飲ましたい~オッペケペーと近代演劇の成立~
6 とかく世間のさげすみを受けて口惜しき身なりしを~女優・川上貞奴のたたかい~
7 わが村を滅ぼした足尾鉱毒事件~殖産興業・富国強兵への道~
8 専制国家と天皇を受け容れた日本人~文明開化・近代国家の代償~