酸素は何でも燃やしてしまう。
栄養素を燃やせばたくさんのエネルギーができる。
27億年前、光合成によって海水から酸素ガスが発生したとき、酸素とは無縁だった生物はその魅力に惹かれて体内に採り入れた。
ここに生物は進化への道を選び、多種多様の種が生まれる。
しかし一方、酸素はからだの成分も燃やし、細胞を傷つけ、寿命さえ縮めてしまう。
ヒトも含めた生物は、この魔性の気体にどう対処してきたのか。
■□■目次■□■
第1章 山に登るとどうして息が切れるのか
第2章 酸素がない所でどうやって生きるのか
第3章 酸素元素はどこからやってきたのか
第4章 エネルギーをつくるのに酸素はどういう役割をするのか
第5章 低酸素をどう生き抜いてきたのか
第6章 酸素濃度はどう変わってきたのか
第7章 酸素の毒性にどうやって対抗するのか
第8章 酸素は病気にどう関わるのか