山地が七割を占め、地震や台風にしばしば見舞われる日本。
この試練の多い土地に住みついた日本人は、古来、道を通し、川筋を変え、営々と自然に働きかけてきた。
私たちが見る風景は、自然と人が共に造り上げたものなのだ。
本書は、まず日本の国土の地形的・社会的特徴を明らかにする。
さらに大震災に見舞われ、財政危機にある今、海外に伍して豊かな国土を築き上げ、日本人が再び活力を取り戻すために何が必要かを提言する。
■□■目次■□■
第1章 国土はどう形成されてきたか
第2章 日本列島の自然条件―わが国土の実情1
第3章 国土の社会条件―わが国土の実情2
第4章 これまでの国土造り
第5章 これからの国土造り
終章 人の輝きを国土が支える―「人と国土」の思想