不自由な「修道院」の暮らしが教えてくれた、しんどい現実を前向きに考える方法
「上司ガチャ」「親ガチャ」の言葉が流行ったように、今の時代、生まれた家や環境、学歴、能力などで自分の限界を決めつけ、「どうすることもできない現状」に絶望している人は多い。そんな人たちに向けて、「不自由な環境から得られた学び」を伝えるのが、この本だ。著者が12歳から6年間くらしていた「修道院」は、持ち物、行動、会話、思想、進路、あらゆることが「不自由」な場所であった。
・自分のスペースは机1つとロッカー1つだけ
・外出できるのは月に1回のみ
・電話は許可制で、手紙はすべて検閲される
・プライベートは皆無で、お祈り・食事・勉強だけの日々
・食事は基本「沈黙」で、片付けは当然自分たち
・時間厳守で、移動はほぼ走り
・学校の部活は参加が許されていない
・TV、ラジオ、携帯、許可のない漫画や雑誌は禁止
・恋愛も禁止
・将来なれる職業は「看護師」「介護士」「教師」のみ
しかし、こういった不自由から、その後の人生で訪れた苦境を乗り越える力を身につけたと言う。本書では著者が修道院で学んだ(=不自由から学んだ)ことを、本人のエピソードや、聖書の教えなどを交えて伝えていく。自分の現状に不自由を感じている人は、きっと共感できて、現状を少しでもラクに感じることができる。