戦後統制期の復興をめざすなかで、復興金融金庫は日本の金融政策の「失敗」の代表例とされている。その原因は何か。外部機関による審議の実態は不明であるが、日本銀行の役割や、復金融資の実施過程について、これまで明らかでなかった側面を実証的に解明する。
【主要目次】
序 章
第1章 東京地方融資懇談会期の復金融資実施過程
第2章 復興金融委員会幹事会期の復金融資実施過程
第3章 石炭鉱業向け復金融資実施過程
第4章 電力業向け復金融資実施過程
――電力融資委員会の設置から廃止まで
第5章 昭和電工向け復金融資
――会計検査院の指摘と復金の回答
終 章