罪悪感に苛まれても、君を逃がしてはあげられない
八歳の時に伯爵家の養女になったシェリルは、養父の急逝に安堵していた。
十年もの間、着せ替え人形として弄ばれていたのだ。
葬儀のため四年ぶりに帰省した義兄ウォルターは、
かつての優しい彼とは違いシェリルを冷たくあしらう。
唯一の心の支えだった彼に、養父との関係は知られていた。
しかもシェリルが父を誘惑していたと信じるウォルターは、
今度は自分の愛人になるよう迫る。
抗えないシェリルは、真実を言えないまま倒錯した快楽に溺れ、
二人の不埒な関係は加速し――。
生真面目な若き伯爵×弄ばれた美しき義妹、
いびつに絡まる手枷にとらわれた純愛。