「不安なんて忘れるぐらい、君をたくさん気持ちよくしてあげる」初めての社交界で緊張に震える伯爵令嬢・アネット。煌びやかな会場の片隅で、不意のトラブルに巻き込まれた彼女は、過呼吸になりかけてしまう。そのとき救いのように差し出された手――それは、幼い頃に淡く恋心を抱いた騎士・カイルのものだった。まっすぐに惹かれ合った二人は、婚約を交わし、甘くも淫らな初夜を迎える。「ずっと欲しくてたまらなかった」愛しい人に深く触れられるたび、熱く火照っていく肌。アネットは、初めての快感に蕩けていく。優しいカイルになら、すべてを委ねられる……幸福感に満たされる彼女。だが、その裏で、二人の愛を引き裂こうと暗躍する影が忍び寄っていて――?