度肝を抜く言葉のジャブ、
間を詰めて本心を引き出す才知。
稀代の男たちとの伝説の対談「心底惚れた」に
生前未発表「夫婦を語る」インタビューを収録
樹木希林さんが見つめた
男と女、夫婦、家族。
1976年、樹木希林さんは月刊誌『婦人公論』で対談連載を開始。この年、夫の内田裕也氏とは別居、その状況下で妊娠・出産。ライフイベントが重なった時期でもあった。
渥美清、中村勘九郎、草野心平、つかこうへい、荒畑寒村ら稀代のスターたちの女性観に対し、「樹木希林の男を見る目」もまたビビッド。相手をたじろがせつつも、晩年の達観した生き方へとつながるような言葉を紡いでゆく。
今回の新装版では、対談から40年を経て別居生活を続けた型破りな夫婦関係に対する胸中を語る生前未発表の内容を収録。
「夫婦は互いが互いの提婆達多」(ままならぬ存在)じゃないか」「最後の年月は夫の考え方に沿ってみようと決めた」。
独特の結婚観の終着点を感じさせる貴重な内容を収めている。
〈目次より 対談ゲスト〉
渥美清―女もつらいネ
五代目中村勘九郎―はたちの恋
草野心平―生きるスタイル
萩本欽一―結婚ドンといけなわけ
田淵幸一―女の振り回し方
十代目金原亭馬生―下町風娘の躾け方
つかこうへい―企みに賭ける劇作家
山城新伍―妻に惚れてる男の中身
いかりや長介―四十男の大問題
山田重雄バレー監督の女性操縦法
米倉斉加年―妻と夫の危険な関係
荒畑寒村―三人の妻の思い出
◆生前未発表
樹木希林インタビュー「40年後の夫婦観」収録